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&D[アンディ] ホーム > 解決!トレーダーに聞く! > 第21回 3年間で目標の1000万円を達成! ところが…
2010.06.14
パンダさん(29歳)
このコーナーでは株初心者のライターが、日夜株式投資をたしなむトレーダーの方々に日々の生活スタイルや投資の秘訣などを伺います。普段はなかなか知ることのできない、リアルな声を皆様にお届けします!
今回のトレーダーはITベンチャー企業を経営するパンダさん。学生時代にカードローンで借りた30万円の資金を元手に株式投資を始め、約3年で1000万円以上の利益を生み出すまでに成長。しかし4年目のある日、これまでの利益を一気に損失する大打撃をこうむり、本格的なトレーダーの道からドロップアウト…。いったい何があったんでしょうか。お話をうかがいました。
――カードローンの資金からということは、まずマイナススタートだったというわけですか。余剰資金で始めようとは思わなかったんですか?
パンダさん: 「人生勉強だと思っていたので、借金に抵抗はなかったですね。始めたのは大学4年の頃だったんですが、内定も決まっていたので、内定書を担保にお金を借りることができました。幸い内定先も東証 1部上場の通信系企業だったので、ボーナスが入れば一発で返せるだろうと見込んでいたというのもありますね」
――人生勉強ですか。意欲的な学生生活を送られていたんですね。
パンダさん: 「将来、起業したいと思っていたので、当時から擬似的に会社経営のようなことをしてみたり、10歳以上も年の離れたお金持ちのおじさんたちや、企業の社長さんとも積極的に交流を持つようにしていました。株を始めたのは、交流していた方々からの影響もあるのですが、やはり会社や経済がどういうものなのか知りたかったという点は大きいですね。あとはまあ俗っぽいことを言えば、株主ヅラしてみたかったというのはありますよね。総会に出席して社長の話を聞いてみたいとか、優待で飲み食いしたいとか(笑)」
――ある種の醍醐味かもしれませんね(笑)
パンダさん: 「大学3年の頃に『野村のバーチャル株式投資』を始めて、1年間で手持ちを10倍にしていたので、本気でやってもなんとかなるんじゃないかと思ってました。一番最初に買ったのは2003年当時、一株9000円台だったスターバックス(2712)でした。当時、日経平均がバブル後の最安値を記録していて、結果的に何を買っても値上がりしたんですけど」
――投資家にとってはいい時代ですね
パンダさん: 「デイトレブームもあって、周りにもそれだけで生計を立てているという人がかなりいましたよ。僕もスターバックスなど塩漬けにできる優良銘柄は確保しつつ、朝からデイトレしたり、卒論の発表会の会場でもこっそりとデイトレしたりしてました。その後、就職してからもボーナスをつぎ込んでは投資をしていたんですが、ある日『携帯電話のセクターがすごい』という情報を得たんですね。一気に資金をそこにつぎ込みました」
――ふむふむ。どうなったんですか?
パンダさん: 「銘柄によっては2週間連続でストップ高を記録するなど大当たり。とにかく上がりまくりました。目標としていた1000万を3年で達成できましたから。ただもう、300万円を超えたあたりから、金銭感覚は麻痺してましたけどね。最初はスターバックスのドリンクに全トッピングをするなんて優待が得られただけでうれしかったものですが、いつしか大きな液晶テレビをポーンと買うとか、とくに必要もないのに引越しをするとか、高級ホテルでメニューを見ずに注文するとか、なんかどんどんハチャメチャになっていきました」
――お金が人を狂わせるんでしょうか…
パンダさん: 「でも僕はある日、掟をやぶったんです。株の師匠と仰いでいた人から言われた『決算期を跨いで株を持ってはならない』という教えを無視して、決算間際の銘柄に全額を投資したんです。これが運のツキでした。2週間連続のストップ安を記録。信用取引をしていたので追加保証金も発生して、これまでの利益の大半がパァ…というわけです」
――なんか、日本昔話みたいな転落劇ですね…
パンダさん: 「その後、僕は会社を立ち上げたというのもあって、戦線離脱しました。当時、15万とか20万もするアーロンチェアに座って、デイトレをしていた仲間もほとんど廃業してしまったんじゃないでしょうか。今でも株価チャートはチェックして、ちょこちょこと売り買いはしているんですが、もう本格的に復帰をするかどうかはわかりません。むしろ、今度は自分の会社の株を誰かに買ってもらいたいですね」
――なるほど、ありがとうございました。
「株取引よりも次第に仕事の方が楽しくなってきてしまった」というパンダさん。今は上場を目指して、日夜目まぐるしく働いているそうです。買う立場から買われる立場に変わる日も近い!? がんばってください!
(根岸達朗/プレスラボ)