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&D[アンディ] ホーム > 解決!トレーダーに聞く! > 第19回 「Fuck You Money」で目指せアーリーリタイア!
2010.04.05
マネー・ヘッタ・チャンさん
このコーナーでは株初心者のライターが、日夜株式投資をたしなむトレーダーの方々に日々の生活スタイルや投資の秘訣などを伺います。普段はなかなか知ることのできない、リアルな声を皆様にお届けします!
今回のトレーダーは、書籍『ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話』(経済界)の著者、マネー・ヘッタ・チャンさん(以下、ヘッタ・チャンさん)。実際に起こった投資系の不正事件を童話風に解説するという斬新な内容で、アマゾンの投資本ランキングで上位を突っ走っています!
実はヘッタ・チャンさんの本業はトレーダー。本格的な投資を始めてから年平均+17%、日経平均が大暴落した2008年でも+11.9%の成績を残し、6年間負けなしだとか。どんなスタイルで投資を行っているのか、ぜひ教えてください!
――6年間負けなしとはすごいですね
ヘッタ・チャンさん: 「年間の運用成績で見ると確かに負けなしですが、IPOバブル崩壊時には保有の新規上場銘柄が翌日ストップ安になってしまったりと、失敗もたくさんあります。ただ、どんなときでも冷静な判断をするように努力しているので、これまでに立ち直れないような失敗をしたということは幸いありません」
――やっぱりすごいじゃないですか!
ヘッタ・チャンさん: 「まだまだですよ。投資活動に必要なのは、ルーチンワークを淡々とこなすことができる忍耐力で、僕にはそれがなんとかあったということ。寝る前に運動しなさいとか、そういうことと同じですね。ちなみに今は3億から5億の金額を動かしていますが、どんなに大きな値動きがあっても、眉一つ動かさないような冷静さを保ちたいとは思っています、いまだに難しいですが」
――ほえー…3億ですかあ
ヘッタ・チャンさん: 「外資系企業だと何十億、何百億を動かすディーラーの方もいますし、請負契約のディーラーとしては普通だと思います。ちなみにこの道を目指したのは、ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)を読んでから。新卒で入社した半外資系保険会社にいた頃この本に出会って、投資でアーリーリタイアを目指そうと決めました。仕事の片手間での投資活動ということもあり、資産が激減してショックを受けたこともあったのですが、これではダメだと思い、実践で学ぶべく、本格的にディーラーの道に進みました」
――本を書き始めたのは?
ヘッタ・チャンさん: 「ディーラー5年目で他のことがしたくなったのが理由です。とはいえ、これも二足のわらじ。執筆していた半年間はそれなりに大変でしたが、一番大変だったのは執筆にかまけて研究をおざなりにし、運用のコツを忘れたこと。今取り戻すのに苦しんでます」
――ははあ、厳しい世界ですね…
ヘッタ・チャンさん: 「ナシーム・ニコラス・タレブの『ブラック・スワン—不確実性とリスクの本質』(ダイヤモンド社)という本があります。ここに Fuck You Money というフレーズが出てきますが、これは本当に腹がたった時、クライアントなどに対してFuck Youと言っても差し支えないほど、十数年間ゆとりを持って生活できる潤沢な資金のことを指します。アーリーリタイアを実現するには、常にそのくらいの余裕は欲しいものです」
――それ、僕も言ってみたいなあ…(無理か)
ヘッタ・チャンさん: 「もし、これから本格的に投資を始めるとしたら、ルーチンワークに耐えること、さらに自分が普通の人間だと自覚すること、確率論で考えることは必要です。また、生活費は2年分は貯めておきましょう。もちろん、本当は投資よりも今の仕事の給料がアップするための勉強や活動をすべきです。それが本当の意味で、自分に“投資”することだと思います」
――なるほど、ありがとうございました
アーリーリタイアを目指しているヘッタ・チャンさん。この調子でいけば、あと5年から10年後には実現可能(!)だと考えているそう。今の僕からしてみれば、アーリーリタイアなんて夢のまた夢だけど、それを実現している人もいれば、実現まで日々努力している人もいるということを考えると、ただモンモンと給料日前になると「金がねえわ…」なんてつぶやいているだけの状態がふとばからしくも思えたり…。今はしっかりと勉強する必要があるけれど、いつかは勇気を持って、ヘッタ・チャンさんのように投資の世界に飛び込んでみたいなあ。
(根岸達朗/プレスラボ)