遊んで株が身につく!初心者の楽しい株入門 &D[アンディ]
&D[アンディ] ホーム > 世界の株式市場から > 第1回 経済成長著しい赤い龍の国
2008.10.15
はじめまして、世界の証券市場で株を買うってなんだかかっこよくないですか? そんな世界をまたにかけたビジネスマンを目指したい(でも海外にはほとんど行ったことすらない)ライターが世界の株式市場の様子をお届けするコーナーです。
第1回はどこにしようかと悩んだのですが、これから始まるコーナーということで、新興国を取り上げました。世界中の熱い視線が注ぐ中国の上海証券取引所(以下、上証所)を取り上げたいと思います。北京オリンピックのあとですしね。
社会主義国だった中国は、証券取引所の歴史が浅く、上証所は1990年に営業を開始(日本の東証は1949年設立、東証のほうがずいぶん先輩だ)。当初は東証や香港証券取引所に規模的にかなわなかったわけですが、近年になり急成長。今やアジアを代表する証券取引所になったわけです。驚きなのが時価総額の規模。WFE(国際証券取引所連合)の発表によると、上証所の時価総額は2006年末には9175億ドルで、世界12位だったが、わずか1年後の2007年末には3兆6940億ドルと3倍超もの成長を遂げ、フランクフルト、トロント、香港などの証取所を超え一気に世界6位に駆け上がりました(ちなみにこの間、日本の東証は4兆6000億ドルから4兆3000億ドルに減少、がーん…)。
そう、今や上証所は東証とほぼ互角の経済規模、この勢いなら今年にも上海は東京を抜き去るかもしれません。日本人としては悲しいけど、これが現実なんですね。
そんな上証所の上場企業数は2008年9月現在908社。A株(854社)とB株(54社)に大きく分かれ、A株は人民元建て、B株は米ドル建ての投資になります。自分の国の証券なのに、米ドルが使われるってなんだか日本人からしたら信じられませんよね。このあたりが成長の秘訣なのかもしれません。
上証所のメインであるA株(東証なら1部といっていいかも)は外国人が直接購入することができませんが、QFIIと呼ばれる資格を持つ投資家は購入できます。日本の証券会社では野村証券、日興アセット・マネジメント、大和証券SMBCなどがこの資格を持っているので、これを介して日本の投資家も購入可能です。
上証所の景気を知るにはA株とB株を合わせた『上海総合指数』と呼ばれる数値を見るのがいいかと思います。これを見ると2005年11月~2007年10月までは、上海は異例の好景気を迎えました。その後2007年10月をピークに株価は世界的な暴落に歩みを合わすように下がっていきました。中国は勢いがいいと聞いたのですが、投資熱は冷え込んでいるようですね。株価に対する収益率を表したPERは2008年9月現在18.5倍程度。東証は17.8倍なので、現在東京と上海の投資の過熱度はほぼ同じぐらいと見てよいのではないでしょうか。
今回の調査の印象は、思われているほど、上海はバブルで浮かれているという印象はなさそうです。むしろ冷静に世界を見つめている感じ。でも、それが逆に中国株の世界的な価値をあげているのかもしれませんね。
次はどこの株式市場を調査しようか、今から楽しみです。それじゃまた世界のどこかで!