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&D[アンディ] ホーム > カブコラ > 第88回 買い豚、変態、お父さん 知られざる投資スラング
2010.07.07
さまざまな言語にスラングがあるように、日本語にもスラングがありますよね。「ザギンでシースー(銀座で寿司)」「チャンネーとワイハ(お姉ちゃんとハワイ)」「チョベリバ(超ベリーバッド)」などもそのひとつ(例が古くてすいません)。こうしたスラングは投資の世界にも存在するそうです。どんなものがあるのでしょうか。いくつかのスラングの意味と用法を調べてみました!
■お父さん
お父さんの“とうさん”を「倒産」にかけた投資スラング。インターネット掲示板などで広まっていったようです。企業にとっての「倒産」は一大事ですが、「この企業は倒産するかもしれない」と根拠がない状態で発言をすると、「風説の流布」になる恐れがあるということで、ネット上では隠語的に「お父さん」と表現されてきたようです。
正しい使用例:
「○○商事、そろそろお父さんらしいよ…」
間違った使用例:
「お父さん、コンビニいくならファミチキ買ってきて」
■買い豚(売り豚)
※読み=カイブタ(ウリブタ)
信用取引で信用買い(売り)をしている人を指す「買い方」(売り方)と同意のスラングです。「強気なブル(牛)や弱気なベア(熊)はもうけられるが、地を這う(欲深い)フォッグ(豚)は儲けられない」という、株のことわざにあやかっているとも言われています。皮肉めいて使われることが多いようですね。
正しい使用例:
「××航空、上々廃止なら買い豚は苦しいだろう」
間違った使用例:
「今日はスーパーが安売りだったから買い豚してきたわよ」
■変態
日経平均の値動きと逆方向に値が動く、ちょっとひねくれた銘柄のことを指すスラング。「変態株」などとも呼びます。日経平均が全体的に値下がりしているときに、値上がりしている場合は優秀な変態株とも言えますが、その逆はまさにドMな変態株。投資家としては、できることなら持っていたくない銘柄かもしれません。
正しい使用例:
「日経平均が上がり調子なのに、下がってるなんてさすが変態」
間違った使用例:
「いいですかみなさん。昆虫は成虫になる途中で変態をします。はい、そこ笑わない」
■チキンレース
本来はジェームス・ディーン主演の映画『理由なき反抗』に見られた度胸試しレースのことを指します。これは壁や崖に全速力で向かい、どこまでブレーキを踏ますにいられるか競うというもので、株取引にも同じようにリスクを伴う場面が多く見られるため、スラング的に使われるようになったようです。
正しい使用例:
「どこまでガマンできるか。これはチキンレースやな…」
間違った使用例:
「すいません、チキンライスください」
■大人買い(乙女買い)
本来は子ども向けの玩具付きお菓子などを、大人が財力にモノを言わせて買い占めることを指します。証券市場における「大人買い」は、個人投資家が小口の買注文を出しているのに対し、機関投資家が大口の買注文を出していることを指すようです。女性投資家による「大人買い」は「乙女買い」とも言われるようです。
正しい使用例:
「俺みたいな個人投資家にとって、大人買いなんて夢のまた夢だよ」
間違った使用例:
「なあ、人の愛って大人買いできるのかな」
投資用語は難しいものが多いので、こうしたスラングを知るということは、初心者にとっては投資を身近に感じるためのひとつのきっかけにもなりそうです。ただし、スラングをたくさん覚えたからといって、運用スキルの向上には一切影響しなそうなところがつらいですが。
(根岸達朗/プレスラボ)